気管支喘息
喘息の典型的な症状は、反復する発作性の激しい咳、喘鳴を伴った咳および呼吸困難で、夜間や早朝に症状が出現しやすいです。喘息には①アトピー型と②非アトピー型があります。アトピー型は小児発症喘息に多く環境アレルゲン(ホコリ、ダニ、花粉、ペットの毛など)に対するIgE抗体が存在し、非アトピー型にはありません。成人発症喘息では非アトピー型喘息が多い傾向にあります。
喘息という病気は「慢性の気道炎症」が原因で、この気道炎症をコントロールすることにより喘息の症状発現を抑えること、そして長期的には気道炎症の不可逆性の変化であるリモデリングを抑制することが非常に重要です。
昔の喘息の治療は「発作が出たら治療」、「症状を治すのが治療」でしたが、現在は「発作を出さないように予防」、「健康な人と変わらない生活を送る」、「リモデリングを起こさせない、進行させない」ことが治療目標です。